卒業研究

これまでに、さまざまテーマの卒業研究がおこなわれてきました。

平成26年度

  • 酸化タングステンスパッタ膜のNO2ガス検出特性
  • 非線形誘電率の測定
  • ゾルゲル法によるSnO2ナノ粒子のガス検出特性
  • 硫酸グリシンの横電場効果
  • ナノポーラスアルミナの作製
  • Pdを添加したSnO2ナノ粒子のH2検出特性
  • WO3ナノ粒子のNO2ガス検出特性

平成25年度

  • 酸化タングステンスパッタ膜ガスセンサのNO2検出特性
  • 酸化タングステンナノ粒子を用いたNO2センサー
  • 硫酸グリシンのX線回折強度に及ぼす横電場の影響
  • スパッタ法を用いた金属膜の膜厚分布
  • ナノポーラスアルミナの作製と細孔へのロッシェル塩の充填
  • 酸化スズスパッタ膜の酸化性および還元性ガス雰囲気に対する応答
  • 酸化タングステンナノ粒子を用いたガスセンサの粒子堆積量とNO2感度特性

平成24年度

  • 累積スパッタ時間増大に伴う膜厚分布の変動
  • 硫酸グリシンの焦電定数の測定
  • 酸化タングステンナノ粒子ガスセンサー感度のNO2濃度依存性
  • 析出法による酸化スズナノ粒子の作製とH2感度特性
  • ロッシェル塩の圧電定数の測定
  • ロッシェル塩のX線結晶構造解析
  • 硫酸グリシンの熱処理についての研究
  • 酸化タングステンスパッタ膜ガスセンサーのNO2感度特性
  • ゾルゲル法による酸化スズナノ粒子の作製とNO2感度特性

「卒業研究」への2件のフィードバック

  1. •ナノポーラスアルミナの作製と細孔へのロッシェル塩の充填
    興味深いテーマですね.ロッシェル塩は昔はクリスタルイヤホンの発音体に使われていましたが,これをアルミナのポアに充填してどのようなことへの応用が考えられるのでしょうか?
    (練馬区立谷原中学校 理科講師)

    1. ロッシェル塩は、おっしゃるとおり、古くは圧電体としてよく用いられていました。しかし、湿気に弱く温度に敏感なこともあって、圧電材料としては、現在ではほとんどセラミックスのものが使われています。圧電定数が他の物質よりも随分高いので、現代の防湿処理技術を使えば、温度のことが残りますが、そこそこいいものになる気がするのですが、製造過程や使用環境を考えると、やはり温度がネックになって実用には遠いままなのです。大学の開放事業などで行われる小中学生対象の科学実験では、圧電(学校では習わないのでしょうけど)はとても不思議な現象なので、ロッシェル塩を使ったデモ(叩いてネオン管を光らせるとか)やスピーカーなどの工作を行っています。
       圧電体としてのロッシェル塩は有名ですが、ロッシェル塩は強誘電体という物質の仲間でもあります。強誘電体の持つ強誘電性(自発分極の向きを記憶できる)は非接触型のICカードに内蔵される不揮発性メモリーに応用されていますが、その性質の発現メカニズムはまだわからない点が多く、盛んに研究が行われています。やはり、ロッシェル塩がメモリーに応用されているわけではないのですが、ロッシェル塩の強誘電性を研究することで、他の強誘電体にも共通してみられる謎を解明する手掛かりになるのではないかと考えています。
       さて、前置きが非常に長くなってしまいましたが、アルミナのポアに充填すると何が楽しいかということですが、まずは、物質のサイズが小さくなると相転移温度(融点や強誘電相転移温度)に影響を与えるといわれていますので、細孔径を変えることによって、微細なロッシェル塩にこの効果が表れるのかどうかを調べてみることです。また、アルミナの熱膨張率と充填される物質の熱膨張率が異なれば、応力がかかった状態で細孔内に物質が存在することになりますので、通常とは異なる物性が期待されます。また、適当な直径の細孔内で結晶を作ることで、もしかしたら、結晶の向きが揃った状態で結晶成長するのではないかという期待もあって、そうすると、高密度の記憶素子やセンサーに応用できるのではないかという考えもあります。細孔内に圧電体単結晶をつくって、これらの集合体を一つの素子とみなせば、大きなサイズの単結晶だと割れてしまう可能性があるものが、フレキシブルなものとして扱えるので、たとえばウエアラブルにすれば、着て動けば発電する服も作れるのかもしれません。アルミだから保温性もいいし?

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